Through the kaleidscope

プログラミングとかシステム開発とか諸々の思考場所

不自由さからの脱却としてのフリーランス

この記事は、フリーランス Advent Calendar 2016の15日目です。

自己紹介

この10月からフリーランスプログラマとして活動しています。主に

  • Androidアプリの開発
  • 業務系Webアプリケーションの開発

をしております。

Androidアプリは、これとかこれを受託で作ってます。どうぞ見てみてください。

本題

ドグマ

学生時代から僕は「不自由が嫌い」でした。僕を構成する不変のドグマであり、例を挙げると

  • 堅苦しいスーツを着なくてはいけない
  • 満員電車での通勤をしなくてはいけない
  • 超低血圧なのに朝ちゃんと起きなくてはいけない
  • 面白くない仕事をしなくてはいけない
  • 帰りたいのに帰れない

のようなことです。要は「自分がやりたくないことや嫌なことを強制されることや、その環境」が駄目なんです。なぜそれが嫌いかを考えたことがありますが、不自由な環境では単純にやる気がでない、面白くない、眠い、という至極自己中心な理由しか出てきませんでした。まあ誰だって多かれ少なかれそうでしょうけど。

とはいえ、生きている以上不自由なんて星の数ほどあるわけで、現実とどうにかして折り合っていく必要があります。僕の場合はその不自由さを受け入れはするものの、内部でうまく消化することができず、メンタルを病んでいくことが常でありました。何という生きにくい世界だと。

そんな牢獄の中にいるような気分において、フリーランスもしくは独立という言葉は非常に甘い響きを持つ誘惑でありました。独立さえすれば、自由になれば自分はこの苦しみから解放される、と。(もちろんそんなことは無いのですが、物事が正しく見えない状態だと世界が歪んで見えるのです。)

失敗

僕ははじめは関東で働いていました。いくつか会社を経験して最後の方は過労も祟って精神を完全に病んでしまっていました。そんな時に結婚を機に地元に帰ることになり、そこでフリーランスとして働くことにしました。ほら、自由な環境だよ。

結果から言うと完全な失敗でした。この顛末は別の機会に書くとして、この失敗が僕をフリーランスという夢から醒ましてくれたようです。

再び

その後、Twitterクライアントを作る会社や受託開発の会社を経験する中で、精神的な病はほぼ治り、かつては忌み嫌っていた不自由さもある程度は許容できるようにはなりました。(おそらく結婚と子供という独身時代からしたら最強の不自由さを受け入れられたことも大きい)

その受託開発の会社でずっといてもいいかと思うこともありました。しかし会社員という立場に固定することで、

  • ワークライフバランスを維持して働きたい
  • よい相互作用が強く働くチームでの開発がしたい
  • やりたいと感じた開発を自分でやりたい
  • 自身の仕事が社会に役立って欲しい

という願いを叶える可能性を閉じることになるのではないか?という疑念を感じるになりました。

家族もいるわけだし、願いを満たせないといっても給与のため働き続けなさいと言う人がこの日本には多いでしょう。ですが、僕はこの不自由さをずっと持ち続けることには耐えられないと判断しました。

上に挙げた願いは、フリーランスではなくて他の会社に転職して叶えることも出来たでしょう。しかしジョブホッパーであった過去から面接でいい結果を得るのは難しいであろうこと、そもそもその会社の良し悪しは中に入らないと分からないのでリスクが大きいことなどから、いわゆる転職サイトやエージェントを介しても転職は考えませんでした。よって、様々な選択ができるような身軽なポジションとしてフリーランスになることを決めたわけです。

現在

そういうわけで2ヶ月ほど前に前職を退職しフリーランスとして働くことになったわけですが、もちろん一切の不自由から解放されたというと決してそういうことは無いです。僕は受託や常駐のお仕事をしており、常駐の時は会社員と変わりありません。苦手な早起きをし、大嫌いな満員電車に揺られて「出社」しています。受託の場合でもやっていることは会社員時代と変わらず、お客さんからヒアリングした要望を仕様に落として、コードを書いてテストしてビルドして納品するというサイクルは変わりません。

では会社員とフリーランスは何が違うのかというと、それは決定的に選択の自由の有無です。

会社員の立場であれば、上司や会社の決定は絶対です。自分がやりたいことを訴えても最終的には会社の判断が介在します。自身の値付けも会社であれば様々な事情で平坦化されてしまいます。しかしフリーランスであれば、すべての選択が自分で決められます。これが決定的に違うことです。今付き合っているお客さんや、お仕事の単価、どういうお仕事をするか、願いを叶えられるかどうか、すべて自分に決定権があります。

もちろん決定した結果についてすべて自分で責任を負う必要があります。会社員であれば最終的には会社という大きな存在がかばってくれることが多いでしょうが、フリーは全部自分がリスクを負います。自由というとなんだか他人から羨ましがられることが多い気がしますが、その分責任を負うのは全部自分なので、これは人によりけりでしょう。

そのリスクをすべて背負ってでも僕は自由がある方を選んだことになります。なりたてが言ってもあまり説得力が無いことを書いたような気がしますが、また失敗したらその時はまたどうにかします。諦めて再び就職するという決断だってできるのが僕の選んだ自由です。

アドベントカレンダー参加者への質問の回答

  1. フリーランスで大事だと思うことは?

    初心を忘れないことではないでしょうか。勝手な印象ですが、仕事がないあまり自分を安売りして逆に市場価値を貶めている人を見ることがあります。わざわざフリーになったということはそれ相応の強い気持ちがあったはずです。それを忘れないことが日々の力になるのではないでしょうか。

  2. 将来どうしたいですか?(法人化、もっと稼ぎたい、もっと時間欲しい)

    法人化はあまり考えてないです。するにしても税金対策ですかね。

    将来何をしたいかは、その時々で自分がやりたいことが出来ていればいいと考えています。

  3. これからフリーランスを目指す人に一言

    なりたいのであればさっさと退職届出しましょう。あれこれ考えても時間の無駄です。ただ、自分の市場価値を少しでも測定してからのほうが火傷は少ないと思います。